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「紙の月」かなり引き込まれた角田光代原作のあらすじと感想 [ドラマ・映画]

「紙の月」は角田光代さん原作で
2014年11月に宮沢りえさんの主演で映画化されました。


宮沢りえ紙の月.jpg



この主人公を宮沢りえさんが演じたんだなと
思いながら読み進めました。



★「紙の月」あらすじ


梅澤梨花は、裕福な家庭に生まれ育ったお嬢さんなんですね。

そんな彼女が学校を卒業してから
カード会社で働いていたのですが、
梅澤正文との出会いで結婚します。


これを宮沢りえさんが演じました。



それからは家庭に入り、専業主婦となりますが
子供はいませんでした。


そのことについて夫婦で話し合うでもなく、
求めても夫から冷たくされ梨花は、
次第に自分の存在の意味が分からなくなってしまいます。



何をするにも夫に許可をとらなければならないような
妙な感覚があって気持ちが晴れません。


友人の中條亜紀と話していて
働きに出てみればいいと言われます。


カード会社で働いた事があるんだから
銀行でパートタイマーをするのはどうかと勧められます。


梨花は働きに出ることにします。



外回りの営業という仕事は楽しくて、
自分に合っていると感じる梨花。




でも夫の正文は、梨花が働いて稼ぐのが
おもしろくないようです。



事あるごとに梨花の収入の低さや
仕事の重要度の違いを遠回しにあれこれ言います。



どうせパートなんだしとか、
経済力が上なのは自分なのだと言いたい夫。




そんな夫に養ってもらっている梨花は
夫との心のすれ違いを感じます。


いったい何が言いたいのかわからないって。



そんな事が続く中、仕事は行っています。


一生懸命に仕事をする梨花の評判は良く、
上司から資格を取得してフルタイム勤務に
変えないかと言われます。


そこでも即答はせず考え込む梨花です。




外回りの仕事は、お客様からお金を預かってきたり
新しい商品の説明をしたりする営業ですね。



色々なタイプのお客様宅を訪問する毎日です。


顧客の一人 平林孝三の家へ行き、
そこで孫の光太と出会います。




この光太との出会いが梨花をドンドン変えていきます。



普通の主婦が大胆な一億円横領をやってしまうのですから。



光太に誘われた梨花は一緒にバーに行きます。

随分年上の梨花を「最初に会った時、いいなと思ったんだ。」と
光太に言われ何かがはじけたのかな。




光太は大学生で梨花はその時いくつだったんだろう。
37歳だったかな。




光太から言われた言葉は心に残ります。

仕事終わりにデパートに寄った梨花は、
いつもなら決して買わない高額な化粧品を買ってしまいます。









その時にその化粧品を買うお金は
持っていなかったんですよ。


営業で預かったお客さんのお金を使って
支払ってしまうのです。

後で返せば同じ事だからって。




こんなことがいけない事は分かっています。

だから今まで持っていなかったクレジットカードを
作るのです。




光太と何度も会っている梨花。


その頃夫は中国への転勤が決まり、
家を空けることが多くなっていました。


どんどん光太に会う回数も増えて、
使うお金も増えてきます。


光太と会う時は綺麗にして会いたいので
給料の半分は洋服と化粧品代に消えてしまいます。




今まで家の中でひっそり暮らし、
夫のいう事を聞いて自分を主張しないで
生きてきた梨花には何の屈託もない光太が
自分を変えてくれるような気がしたのかもしれません。




自由を得て、不倫をしている罪悪感も不安も
何も感じず大胆な行動を平気でするようになっていくのです。



高額な買い物に何の迷いもなくなってしまうのです。


ある日 光太に50万円の借金があることが分かりました。
それを聞いた梨花は、定期預金証書を偽造してしまうのです。



よく見ればすぐに分かってしまうような
そんなものなのですが、
お客さんによっては よく証書を確認しないで
しまってしまう、そんな人が居るのは分かっているのです。




これはもう賭けのようなものですが、
梨花はのめり込んでしまうのです。




光太の祖父である孝三に判を押させて、
200万円を着服します。


それでも足りないのです。


次から次へとお客さんをだまして
お金を手に入れていきます。




証券も巧妙になっていきます。




光太は梨花から借りたお金を2万円、3万円と
ある時に返していきます。



夫の方は上海への2年間の転勤が決まるのですが、
梨花は仕事で任されている事があるから
辞められないと上海行きを拒否します。


夫が行ってしまうと梨花は何をするにも自由です。




騙せそうなお客さんを見つけては
次々と偽造証書を作成して渡し、
現金は自分で使ってしまうのです。



はじめの頃はいつ、誰から、金額など
きちんとつけていたのですが
次第に把握できなくなってきます。

それほど多くの着服をしていたのです。




ある時は、ぼけはじめているお客さんから
500万円を着服します。


このお金は光太とホテルのスイートルームに
連泊して使われます。




光太ははじめのうちは、
こんなすごい贅沢な事と驚いていますが、
梨花が惜しげもなくお金を出すので
次第に梨花を利用するような事を言います。




アムステルダムへの旅行代金を工面してほしいと。
またしても偽造証書を作成。


こんな事をしていても梨花はまだ、
いずれ返せると本気で思っていたのです。




ある時、上司が顧客宅への訪問同行という
ピンチに陥りますが、
それもなんとか切り抜けてしまうのです。




私は大丈夫なんて、根拠のない自信を持つようになる梨花。


色々な葛藤もありますが、女の人の気持ちというか
不安な心をうまく描いて話は進んでいきます。




梨花は光太と会うために二子玉川に
家賃が28万円もするマンションを借ります。


そこに光太が暮らし始めます。




何をするにも自分ん稼ぎだけでは足りないのです。

梨花はもう顧客から総額でいくら借りているのか
分からない状態でした。




光太はそのマンションで暮らしながらも
いつのまにか大学を辞めていて
それを知らされていなかった梨花は不安になります。




「もし私が一文無しになったらどうする?」

「梨花さんとお金があるからいっしょにいるように見える?
僕は何を買って欲しいとか言ったことがある?」と
言われます。




今までの事は全て梨花が自分でそうと決めてした事です。

光太がお金を出せとは言っていません。




ある日うまい事を言って定期にさせたお客さんから
解約を言われ慌てる梨花。


ピンチです。


何とかしなければ横領が発覚してしまいます。



ありもしない架空の金融商品を作り上げ、
またお金を集めます。

残りは消費者金融から借りる有様です。




お客さんを騙してお金を集め、
バンバン使って又借りてお客さんの方へ回す。

そんな自転車操業が始まるのです。




一時も気が抜けない梨花。


そこで初めて今までのお金は
決して返せないのだと気づくのです。



こんなに一生懸命にお金を集めて
光太戸のために使っているのに、
光太に彼女が出来ました。


探偵事務所3社に調べさせたがくの費用を
また使ってしまった梨花。


それが間違いでないことを知っても
梨花は光太との付き合いをやめなかったのです。




夫が上海勤務から日本に戻ってくることになって、
偽造証書を作るためのコピー機など
移動する必要がありました。



マンションを改めて買って、
そこへ移動させなくては。



光太は梨花といる事が苦痛になったのか
「お願い、ここから出して」と言います。



どれほどの金額を使い果たしたか分からないのに、
光太とはほとんど会わなくなりました。



夫が戻ってまた良く分からない日々が始まります。




偽造証書を作り続けながら梨花は、
「お願い、誰か不正している私を見つけて」と
心の中で叫ぶようになっていました。


銀行からチェックするためにボーナスという名の
休みをとらされるのです。


他支店で不正が見つかり、一斉点検するらしい。


もうここまでと覚悟を決めた梨花は
マンションを解約し、通帳を燃やします。




このチェックで1億円の横領が発覚し、
41歳の時に支店から約1億を横領した容疑で
指名手配されるのです。




夫とタイへ行く事になり、
旅立つ直前に光太へ電話をかけます。



「私のことを全部忘れて。
梅澤梨花なんて知らないって言って」と。


旅行という名目で夫と共にタイへ飛び、
仕事で先に帰る夫と途中で別れ、
友達が居る所へ寄って行くと梨花はタイに残るのです。


色々なところへ動くのですが、
目の前の川を渡れば自由になれると思うのに行けない。




すでにビザ無しで滞在できる1か月を
過ぎようとしていたので行くしかないのです。


タイ人の男と目が合い、
「ご旅行ですか?パスポートを拝見していいでしょうか?」
そう言われます。


それに対して梨花は
「私をここから連れ出してください」と言うのです。

お話はそこで終わります。




淡々とした日常の生活を平凡に過ごす事が
一番難しいと思うのです。


もし梨花に子供が居たら・・・



もっと夫が梨花を必要として、2人の時間を
大切に思っていてくれたら・・・


梨花が自分にもっと自信を持って、
現実的に生きていたら・・・



きっと何かが今とは違っていたと思います。

この後、梨花がどうなったのかはわかりません。



大学生との不倫や、
1億円という感覚がわからないほどの額の横領に
かなり衝撃を受けました。



読んでみてすごいな~と、
ただため息が出ましたね。


平凡だった主婦が、ここまでやれるんだと。




何が彼女をそうさせたんでしょうね。



主演の宮沢りえさんは、
今回の出演話がきて台本を読んでみても、
道徳的に許されない年下の大学生との不倫や
犯罪である横領、そして激しい濡れ場のような
衝撃的なシーンがあることもあって
「やります!」と即決することはできなかったそうです。



角田光代さんの著書は
どれも引き込まれてしまいます。



この他に「八日目の蝉」も素晴らしかったし、
空中庭園も面白いです。


また感想を書いてみたいです。



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